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お茶は発酵度合により「緑茶」「ウーロン茶」「紅茶」の3つに姿を変えます。摘み取ってすぐに蒸気で蒸し、酸化・発酵を止めたものを、日本式の「緑茶」と呼びます。私たちがよく飲む「日本茶」のほとんどが、この緑茶になります。煎茶、玉露、番茶、さらには煎茶や番茶を加工したほうじ茶、玄米茶など種類も豊富です。

今回は、ポピュラーな日本茶をおいしく入れるコツをご紹介します。


緑茶の中で一番親しまれているのが煎茶です。八十八夜(5月2日)前後の新芽を摘んだ一番茶は、味も香りもすばらしいものです。ただし値段もなかなかですので、普段使いなら二番茶、三番茶がさっぱりとして飲みやすく、値段も手頃です。煎茶は香りを活かし、甘みと渋みをバランスよく抽出することがポイントです。茶葉は細く針状で形が揃っているものが高品質と言われ、色はツヤのある濃い緑色をしています。
 
 
 
ガラスポットやティーバスケットは暖めず、常温で使います。急須で淹れる時によく言われる「うまみを残さないよう、最後まで必ず出し切る」ことに関しては心配無用です。カップ約6杯分を抽出するには、付属のスプーンにすり切り4杯。アイスにする場合は、濃いめに入れて氷を入れた別容器に移し替えてください。お好みにもよりますが、2回程抽出したら茶葉を差換えましょう。

煎茶や番茶を強火で焙煎したもので、独特の香りとあっさりとした口当たりが人気です。ウーロン茶のような発酵茶ではありませんが、色は茶系をしています。カフェインやタンニンが少ないので、どなたでも楽しめます。さっぱりしているので油料理の後におすすめ。1回抽出したら茶葉を差換えましょう。手持ちの煎茶をフライパンで炒れば、自家製のほうじ茶ができ上がります。
コーヒー&ティーメーカーはカップ6杯分まで抽出できるので、大ぶりの湯のみ茶碗なら2〜3名で楽しめます。付属のスプーンですり切り5杯分入れてください。揃いのお皿にお菓子を添えて、食後をゆっくりお楽しみください。

手軽な普段使い用のお茶として、番茶類もおすすめです。さっぱりとした飲み心地は、やはり食後にぴったりです。なかでも、京都宇治地方で主に生産されている番茶を焙じた「京番茶」は、これからの季節にはぜひアイスでお楽しみください。京都や奈良で古くから愛飲されている焙じ番茶の一種で、お茶の葉が大きいのが特徴です。ほうじ茶と同様の目安で抽出します。2回程抽出したら、茶葉を取り替えましょう。

高級緑茶で有名な玉露。「煎茶はすっきりさわやか、玉露はコクがありまろやか」な理由をご存知ですか。実は育て方に大きな違いがあります。煎茶は新芽が出てから摘み取るまで、ずっと日光のもとで育てます。玉露は逆に太陽を遮って育てます。葉の中で光合成が行われると、渋みの成分であるカテキンが増え、光を遮り光合成を抑えると、うまみ成分のテアニンの含有比率が増えるのです。光の量を調節するだけで、お茶の味がこんなにも変わってしまうのは驚くべき事です。
小さめな茶碗(目安は直径約5cm程、40ml程入るサイズ)を用意しましょう。高級茶を飲む時は、雰囲気もそれらしくすると何だか楽しいものです。ぐい飲みやおちょこを使ってもよいかもしれません。お茶の色あいがよく分かる白っぽいものがおすすめです。ガラスポットのコーヒー用目盛の2杯に合わせて水を入れ、付属のスプーン1杯の茶葉を入れます。玉露は香りを楽しむため、少量ずつ抽出します。上記サイズの茶碗で5〜6杯お楽しみいただけます。1回抽出したら茶葉を差換えましょう。
雨が多く湿気が気になる梅雨時は、沢山買わないようにしましょう。1週間程度で飲み切る量が、味、香りともに楽しめベストです。その他の季節は冷凍庫で保存しながら1ヶ月を目安に使い切ることをおすすめします。空気に触れると酸化し、味と香りが失われますので必ず密封を。